研究成果の概要 |
グローバルなメチル化を担うDNMT1の阻害による新しい抗肝線維化治療の開発を目的に基礎的検討を行った。DNMT1阻害薬である5-azadCが肝星細胞(LX-2)の増殖、線維化マーカー発現を濃度依存的に抑制させることを明らかとした。また同剤により肝星細胞の老化が促進された。さらにマウス肝線維化モデルにおいて5-azadC投与により、肝線維化、線維化マーカー発現が有意に抑制されていたことを病理学的に明らかとした。 網羅的メチル化解析では、5-azadC投与により肝星細胞におけるTGFβ, NF-κB, CyclinDなどの低メチル化状態を呈しており、RASAL1の脱メチル化が顕著に認められた。
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