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2018 年度 研究成果報告書

循環器疾患におけるSDF-1αのバイオマーカーとしての臨床的有用性の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K19395
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 循環器内科学
研究機関山梨大学

研究代表者

植松 学  山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (00622151)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードSDF-1α / バイオマーカー / 慢性冠動脈疾患 / 腎機能障害 / アンギオテンシン受容体拮抗薬
研究成果の概要

Stromal cell-derived factor-1α(SDF-1α) は炎症性ケモカインの一つで、心血管病の病態に深くかかわっていることが報告されている。本研究は循環器疾患におけるSDF-1αの臨床的意義を明らかにすることを目的とした。その結果、①末梢血のSDF-1α値は心筋梗塞後の二次心血管イベントの予測因子になること、②アンギオテンシン受容体拮抗薬は心筋からのSDF-1αの産生を抑制すること、③腎不全進行の予測因子になることがわかった。SDF-1αは心血管病の臨床病態に深くかかわっており、新しいバイオマーカーになりうる可能性がある。

自由記述の分野

循環器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心血管病の病態には、炎症の持続が深くかかわっていることが知られているが、これまで炎症マーカーの一つであるSDF-1αの臨床的な意義についてほとんど明らかになっていなかった。今回の研究でSDF-1αが心疾患のみならず、腎不全とも関連していることが明らかになったことで、SDF-1αが心腎連関を含めた心血管病全体の病態に深く関わっていることが示唆された。そのためSDF-1αは循環器疾患の新しいバイオマーカーになりうる可能性があることがわかった。今後さらに大規模な研究で検討を行ったり、他の多くのバイオマーカーとの関連を検討していくことで、心血管病の病態の解明や予後改善につながる可能性がある。

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公開日: 2020-03-30  

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