研究課題
若手研究(B)
虚血性末梢血管障害において、運動療法が低酸素応答を誘導することで下肢血流を改善することが知られている。本研究では、マウス虚血肢に対する間歇的圧迫が、血管新生に及ぼす効果について検討した。C57BL/6マウスに下肢虚血モデルを作成し、独自に開発したマウス専用カフにて虚血下肢の間歇的圧迫を行った。間歇圧迫群において、コントロール群と比較して、血流の改善傾向を認めたが、有意差は認めなかった。また、筋切片において、免疫学的染色法(CD31染色)による毛細血管密度評価を行ったが、両群間で有意差を認めなかった。現時点において、虚血肢に対する間歇的圧迫の有用性は示されなかった。
血管機能