解析の結果、大動脈狭窄術(TAC)を施したマウスの心臓において老化細胞が蓄積されることが分かった。それらの老化細胞では核小体の肥大化も認められた。さらに、NACという抗酸化剤を用いた実験の結果、ROSの生産量が増加しrRNA転写が亢進することが明らかとなった。また、マウス心臓より単離した初代培養細胞を用いて核小体制御化合物スクリーニングを行った。得られた化合物を心不全モデルマウスに投与したところ心臓組織中の老化細胞を除去できることが明らかとなった。 心不全患者の心筋生検サンプルを用いて核小体の状態を検討した。その結果心不全患者の心臓組織において核小体の肥大とROSの増加が認められた。
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