本研究では、難病疾患である肺動脈性肺高血圧症(PAH)の病態機序解明の一環として、未解明のBMPR2遺伝子変異へ挑戦した。BMPR2遺伝子のイントロン構造を決定する方法とスプライシングバリアントを探索するRT-MLPA法を確立した。確立したRT-MLPA法と全エクソーム解析を実施し、イントロン3内に潜在的なエクソンを見出した。また低発現ではあるが、潜在的なエクソンを有したスプライシングバリアントを見出した。見出したスプライシングバリアントが機能的な意義は不明であるが、潜在的なエクソン領域の変異解析を行うことで新たな知見を得る可能性がある。
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