本研究で、我々は宿主遺伝子を改変しない心筋誘導センダイウイルスベクターを新たに開発し心筋誘導を行ったところ心筋作製効率は約10%と従来法の100倍に改善し、さらに拍動する心筋細胞を約10日間で作成することができた。次にマウス心筋梗塞モデルで3つの心筋誘導遺伝子をセンダイウイルスベクターでマウス心臓内に導入したところ心筋誘導効率が約1.5%に上昇した。さらに心筋誘導センダイウイルスベクターによる治療群では、無治療群と比較して、1か月後の心臓のポンプ機能が改善した。上記に示した本研究の成果を国際科学雑誌に発表した(Miyamoto et al., Cell Stem Cell 2017)。
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