研究課題/領域番号 |
16K19432
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
椎名 由美 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 医員 (90436361)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 成人先天性心疾患 / サルコペニア / フォンタン / チアノーゼ / グレリン / 心不全 |
研究実績の概要 |
平成28年度-29年度で成人先天性心疾患46人+コントロール12人=58人をエントリーし、炎症マーカーや摂食ホルモンを心不全の関係を解析し、すでに論文発表した。 "Body composition, appetite-related hormones, adipocytokines, and heart failure in adult patients with congenit al heart disease: A preliminary study" Journal of Congenital Heart DiseaseCongenital Heart Disease. 2018.13:79-84.
<結果の概要>1.成人先天性心疾患群は骨格筋量の低下傾向を示した。2.成人先天性心疾患群のうち、フォンタン循環やチアノーゼ疾患において、摂食ホルモングレリンの低下傾向を示した。3. 成人先天性心疾患群においてグレリン・体脂肪量・経皮的動脈血酸素飽和度と心不全の重症度の相関関係を認めた。
以上より、成人先天性心疾患群におけるサルコペニア傾向、摂食ホルモン異常、心不全に影響する因子に関し、初めての報告となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成29-30年度に対象症例をエントリーし平成30年度に解析予定であったが、平成29年度4月に研究者自身が妊娠し、出産育児休業のために研究は一時中断中である。
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今後の研究の推進方策 |
育児休業終了後平成31年1月より再開の予定である。 成人先天性心疾患におけるサルコペニアが証明出来たので、次の研究として成人先天性心疾患におけるレジスタンストレーニングの効果に関する研究を継続する予定である。 成人先天性心疾患におけるレジスタンストレーニングの効果に関しては現在20名においてすでに終了しており、再開後平成31年度にさらに20名程度のエントリーを目標としている。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年4月より研究者自身の妊娠のため、平成29年度途中で研究を中断している。育児休暇終了後、平成31年1月より研究再開予定である。成人先天性心疾患に対するレジスタンストレーニングの効果に関しては現在20名においてすでに終了しているが、再開後平成31年度にさらに20名程度のエントリーを目標としている。レジスタンストレーニングに必要な物品・アミノ酸購入・解析等で予算を使用する予定である。
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