研究実績の概要 |
平成28年度-29年度で成人先天性心疾患46人+コントロール12人=58人をエントリーし、炎症マーカーや摂食ホルモンを心不全の関係を解析し、すでに論文発表した。"Body composition, appetite-related hormones, adipocytokines, and heart failure in adult patients with congenit al heart disease: A preliminary study" Journal of Congenital Heart DiseaseCongenital Heart Disease. 2018.13:79-84. <結果の概要>1.成人先天性心疾患群は骨格筋量の低下傾向を示した。2.成人先天性心疾患群のうち、フォンタン循環やチアノーゼ疾患において、摂食ホルモングレリンの低下傾向を示した。3. 成人先天性心疾患群においてグレリン・体脂肪量・経皮的動脈血酸素飽和度と心不全の重症度の相関関係を認めた。以上より、成人先天性心疾患群におけるサルコペニア傾向、摂食ホルモン異常、心不全に影響する因子に関し、初めての報告となった。
平成29年度-30年度で成人先天性心疾患30人+コントロール10人=40人のレジスタンストレーニングを行った。<結果の概要>レジスタンストレーニング+アミノ酸摂取にて骨格筋の増加やNT-proBNPの改善をみとめ、レジスタンストレーニング単独よりもレジスタンストレーニング+アミノ酸摂取の組み合わせが効果的であった。これは成人先天性心疾患群におけるレジスタンストレーニングの効果において初めての報告となった。
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