我々のPCI(経皮的冠動脈形成術)に関するレジストリ-であるFU-Registryは、我々福岡大学病院 心臓血管内科学を中心とし、関連 施設である福岡大学筑紫病院、福岡白十字病院と提携し、1症例あたり約700項目の詳細な情報を収集、整理、数値化している。 このRegistryで、PCIに統計学的根拠を付加する事が可能であり、更なるPCIの臨床成績の改善に活かせると考えdataを日々蓄積している。H30 年度は、dataの蓄積として、500 症例を追加登録し、総登録症例数は3574となった。新たな関連病院として福岡大学西新病院との提携が決定した為、症例登録を行う為の準備を現在行っている。 今年度は海外学会を含め多くの発表の機会を得る事が出来たが、特に5月の欧州動脈硬化学会総会にて、「Sex difference between target levels of cholesterol-related parameters and post-PCI long-term clinical outcomes: From the FU-Registry.」 (J Cardiol. 2018 Mar;71(3):259-267)の内容を発表した。 また、11月の冠疾患学会総会にて発表した「Diferential contributing factors for in-stent restenosis (ISR) after percutaneous coronary intervention (PCI) among 3 generations of stents」に関しては、Stentの世代を3世代では無く4世代へと拡大し、論文製作を行い、2019年度中に発表の予定である。 また3月の横浜で行われた日本循環器学会総会において当Registry研究から、2演題を登録し発表を行った。
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