ヒト肺Mycobacterium avium症患者および健常者コントロールより末梢血単核白血球を分離した。分離した末梢血単核白血球サンプルをフローサイトメトリーにて解析を行った。CD4陽性T細胞、CD8陽性T細胞共に、PD-1細胞を発現している細胞の割合は、健常者コントロールに比し、ヒト肺Mycobacterium avium症患者にて有意に変化は認めず、むしろPD-1細胞を発現している細胞の割合は低下していた。このことは、他の慢性炎症性疾患や感染症と異なり、Mycobacterium avium感染症では、病原体の持続的な刺激により、T細胞は消耗することなく、存在している可能性が示唆された。
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