我々はオリジナルの3回固定遠心法を用いて各種細胞を円筒状の3次元構造物である気管スキャフォールドへ効率よく均一に生着させることに成功した。ラット気管上皮細胞及び内胚葉へ分化したマウスiPS細胞をラット気管スキャフォールドに移植し気管再生を行った。再生した気管をラットに気管移植を行い、最長5週間以上の生存を確認した。未分化iPS細胞のクローニー状増殖と軟骨欠失による気管狭窄が移植後死亡の一因と組織染色で示した。iPS細胞で再生した気管を移植した場合に繊毛上皮細胞の再生を確認した。 遠心法を用いた脱細胞した気管スキャフォールドとiPS細胞による気管再生及び気管移植する方法を確立した。
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