免疫チェックポイント阻害剤を投与した患者76例について投与前後の末梢血を採取した。Cell free DNAを抽出して次世代シークエンシングによる体細胞変異の測定を行い、血中循環腫瘍細胞については22c3抗体を用いたPD-L1発現の免疫組織化学染色を行った。29例の解析では全例で腫瘍細胞が検出され、中央値は15個/5mL(範囲1-90個/5mL)であったが、腫瘍組織における発現との相関は認められなかった。治療開始前にPD-L1陽性細胞が50%以上を占める症例では、病勢制御率が有意に高かった(p<0.05)。以上の結果については2017年度の米国臨床腫瘍学会で報告し、現在論文を作成している。
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