全120例のうち気管支洗浄液の抗酸菌培養で55例が陽性であった。培養陽性55例のうち52例 (94.5%) で抗酸菌群特異的PCRが陽性となった。52例のうち、抗酸菌群のclone library methodで単一のphylotypeが検出した群(単一群)が45例 (86.5%)で、複数のphylotypeが検出した群(複数群)が7例 (13.5%) であった。複数群では有意に治療を要した症例が多く (P=0.032) 、治療が行われても症状が改善した症例が少なく (P=0.016) 、胸部CTで陰影の増悪がみられる傾向 (P=0.048) があり、予後が悪い可能性が示唆された。
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