慢性腎臓病は国民病の一つでありその予防また進展阻止は重要な課題であった。本研究テーマではその進展機序の一つとして慢性炎症に着目し検討を行った。その結果の一部を論文化し報告している。慢性炎症の機序は不明であり自然免疫のシステムであるInflammasomeに着目し検討を行っている。我々が着目したのは転写因子であるNrf2である。Nrf2は自然免疫応答のシステムであるInflammasome活性化に必須のタンパクとしても知られているが、その意義は不明であった。そこで「Nrf2依存的inflammasome活性化が腎組織内炎症遷延及び線維化に重要である」という仮説を検証し報告している。
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