神経機能分子LOTUSの免疫系における機能と神経系における動態を明らかにした。免疫系においては、LOTUSが結合するリンパ球上の未知の分子Xがサイトカインの分泌に係わることで多発性硬化症の病態に関与していることを明らかにし、神経系では多発性硬化症の神経炎症惹起よるLOTUSの発現変動をmRNAレベルで明らかにし、炎症が神経変性を引き起こす機序の一端を突き止めた。さらに、プロテオミクス解析を行い未知の分子Xの候補を同定した。これらの結果は免疫系と神経系の両面から統合した治療行うための治療ターゲットを提示することにつながり、これまでにない新たな治療法開発につながる大きな成果である。
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