本研究は、これまで治療が困難であった脳卒中上肢麻痺患者に対する新たな治療方法の開発を行い、末梢神経電気刺激併用運動イメージ訓練の効果の検討を行った。 健常成人を対象に末梢神経電気刺激を併用した運動イメージ訓練の脳運動野興奮性に与える効果を確認し、介入プロトコルを確定した。それを用い。脳卒中重度上肢麻痺患者を対象に末梢神経電気刺激併用運動イメージ訓練を施行し、運動機能改善効果を証明した。慢性期脳卒中患者10名に対し介入し、有意な運動機能の改善(FMA上肢項目:平均5.5点の改善)、脊髄相反性抑制の改善を示した。
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