レジスチンはインスリン抵抗性を惹起するサイトカインである。血中レジスチンは、レジスチン遺伝子の一塩基多型(SNP)-420によって強く規定されている。本研究では、地域一般住民において、レジスチンSNP・環境因子相互作用を解析した。レジスチンの主たる産生部位である白血球数とSNP-420は、相互に血中レジスチンを高めた。n-3多価不飽和脂肪酸摂取量と血中レジスチンとの負の関連は、SNP-420のG/G型で最も強かった。血中レジスチンと身体活動時間との負の関連は、G/G型で最も強かった。即ち、血中レジスチンは、レジスチンSNPと栄養・身体活動等の環境因子との相互作用により、強く規定されていた。
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