申請者はIL-27受容体を構成するWSX-1の欠損マウスにおいて、加齢に伴い二次リンパ組織中の樹状細胞(DC)が減少すること、さらに全身性の自己免疫疾患を発症することを見出している(未発表データ)。本研究期間中には、加齢したWSX-1欠損マウスにおけるDCの減少が、骨髄におけるDC前駆細胞からの分化抑制よること、またIFN-γによって、骨髄のFlt3陽性細胞群が減少すること等を明らかにした。加齢したWSX-1欠損マウスにおいては、血中のIFN-γレベルが上昇することから、そのIFN-γが骨髄のDC前駆細胞に作用し、DCの分化が抑制されることが示唆された。
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