本研究では、移植後患者において定期的な検体保存を行い、アディポカインやその他のサイトカイン等の測定を継時的に行ってきた。さらに、アディポネクチン関連物質や臓器機能に関連するたんぱく質を同定し合併症の予測や重症度に関連するバイオマーカーとしての有用性を検討している。また、上記のバイオマーカー研究と並行し、in vitroの研究として高分子量アディポネクチンを皮膚線維芽細胞に投与し、濃度依存的に線維化に関連すると考えられるfibronectin、SMAD7の増加、B細胞コロニー増加因子であるNAMPT、免疫チェック因子であるGal9の発現上昇が明らかとなり、今後移植免疫についての検証を行う予定。
|