本研究により、①滑膜線維芽細胞がIFN-γの存在下でMHC class IIおよび共刺激分子を発現すること、②滑膜線維芽細胞内のシトルリン化ビメンチンが抗シトルリン化ペプチド抗体の対応抗原であること、③シトルリン化ビメンチンがMHC class IIと結合していること、④シトルリン化ビメンチンがオートファジーの誘導、阻害によりそれぞれ増加、減少することが示された。これらの結果は、滑膜線維芽細胞がオートファジーを介し抗シトルリン化ペプチド抗体の産生に寄与していることを示唆し、関節リウマチの病態、特に自己免疫形成における新たな知見である。
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