骨髄MDSCはGM-CSF存在下で培養すると樹状細胞に分化し、T細胞を活性化する。mTOR阻害剤とGlutamine代謝阻害剤存在下では、MDSCは樹状細胞への分化が抑制された。この理由としてPD-L1の上昇、TGFの増加などが考えられた。またmTOR阻害剤とGlutamine代謝阻害剤はTh17細胞への分化を抑制した。上記2剤を関節炎モデルマウスに投与したところ、単剤でも関節炎抑制効果が認められたが、併用療法でさらに関節炎を抑制した。両者を投与すると脾臓のTh17細胞数を著明に減らした。またGlutamine代謝阻害剤は脾臓におけるMDSCを有意に減少させた。
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