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2017 年度 実施状況報告書

自己免疫疾患における新しい抗原提示機構とその意義について

研究課題

研究課題/領域番号 16K19609
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

竹下 勝  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (10571135)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード抗原提示 / 自己免疫疾患 / 関節リウマチ / リウマチ因子
研究実績の概要

・IgGとHLAの結合様式に関して、IgGを一部分だけ発現させた場合のHLAとの結合の程度が、特定の部分が結合しているとすると説明ができない程度にばらつくことから、発現したタンパクの立体構造も重要と考えられた。そのため、全長のIgGがどの部分で結合するのかを、一旦HLAに結合させたのちに酵素を利用して切断し、どの部分が残存するのかを調べる方法で検討した。その結果、複数のHLAの型で同様の部位が結合している事が示唆され、さらにその部位は断片化IgGを発現させた際の結果とは異なる部位であった。このことからHLAはある程度非特異的にタンパクを結合することができ、それがどのように結合するのかは立体構造が大変重要であることが示唆された。
・抗原提示に関わる分子(HLA-DMA、HLA-DMB、CD80、CD86、Class2 transactivator、提示ペプチドの切断に関わるCathepsin family、Invariant chain等)について各種細胞での遺伝子発現、およびサイトカインの影響下での発現変動について検討した。多くの分子はインターフェロンで発現上昇したが、Cathepsin familyでは一部の分子のみ発現が変動した。また、各種サイトカインや抗原提示に関わる分子の阻害剤を用いて、それらがHLA-DRやそれと結合したIgGの提示にどう影響があるのかをIn vitroの系で検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

HLAとIgGの結合様式で新たな知見が得られた

今後の研究の推進方策

IgG全長とHLAを発現させ、それに対して反応するT細胞が存在するのかを検討する。末梢血で困難であれば、滑膜組織のT細胞を利用する方法を検討する。

次年度使用額が生じた理由

予定していた細胞を用いた実験の一部を次年度に延期したため、それに必要な試薬類の発注も次年度に行なうこととした。

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公開日: 2021-01-27  

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