研究課題
175例の果物野菜アレルギー患者の血清を用いて、各種アレルゲンコンポ―ネントに対する特異的IgE抗体価を現在測定中である。臨床背景に関するデータも集積中である。血清解析:IgE 抗体価を測定しているアレルゲンタンパク種は以下の14 種である。① 花粉由来アレルゲンコンポーネント:オオアワガエリ(rPhl p 1, rPhl p 5, rPhl p 12)、ブタクサ(nAmb a 1)ヨモギ(nArt v 1)シラカンバ(rBet v 1, rBet v 4)スギ(nCry j 1)② 食物由来アレルゲンコンポーネント 6 種:大豆(rGly m 4), モモ(rPru p 1, rPru p 3, rPru p 4, nPru p 7),リンゴ(rMal d 1)臨床情報データベース作成:カルテレビューにより重要な臨床情報を得た。各種花粉や食物によるSkin prick testの結果、各種食物摂取時の誘発臨床症状や現在の摂取状況、喘息などのアレルギー疾患の合併状況、アレルギー性鼻炎の誘発症状季節などの情報を収集している。食物摂取時の症状は、食物ごとに、口腔に限局するアレルギー症状(いわゆる、口腔アレルギー症候群)、皮膚症状、消化器症状呼吸器症状、血圧低下とその関連症状、の有無について詳細に情報を得ている。さらに症状が誘発される食品の形態(新鮮な食品か、加工した食品か)についても情報を得た。
2: おおむね順調に進展している
当初の計画通り研究対象症例は平成28年度内に確定し、血清解析を開始できている。
各種アレルゲンへの特異的IgE抗体価は平成29年度内に測定を終了する。同年度内にその結果を用いてクラスター解析を行う予定である。
平成28年度予算で支出予定として計画していた血液特異的IgE抗体価測定のコストを多くを、実際は平成29年度予算で支出することとしたため。
平成29年度に血液特異的IgE抗体測定のコストを支出する予定である。
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