研究成果の概要 |
我々は無治療慢性日本人HIV-1感染者を対象にして, HIV-1増殖抑制に寄与するHIV-1特異的CD4T細胞を同定するため, オーバーラップペプチドを用いてCD4T細胞反応を解析した。その結果, Gag3, Gag4, Pol18カクテルに対するCD4T細胞反応が低い血中ウイルス量と相関していたが, 続く特異的CD4T細胞の樹立はできなかった. 一方で, CD4T細胞反応が非常に強かったGag6カクテル中のGag17-45ペプチドを用いたところ, HIV-1特異的CD4T細胞クローンの樹立に成功した. 本研究の成果はHIV-1感染制御ワクチンの開発に重要な知見を与えるものと考えられる.
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