研究実績の概要 |
真菌による敗血症は依然死亡率が高く,その要因を解消するために,HES製剤を用いて多白血球血漿(LRP)を作成し,偽陽性成分のBDGのみでなく,菌体成分も含んだBDG量を測定する方法を考案した.従来法である多血小板血漿(PRP)と新規法であるHES製剤を用いた多白血球血漿(LRP)のBDG量を測定することで精度向上が可能かを基礎的に検討した.BDGratio(LRP/PRP-BDG)を用いることで検査精度向上が可能であり、しいては救命率の向上に寄与すると考えた. 臨床検体において感度と特異度はPRP70%,70.6%.LRP64.3%,88.2%.BDGratio76.4%,97%となり、AUCも最大となった。このことからも、救命率の向上に寄与すると考ええる.今後臨床研究を進め、特許申請予定である.
|