小児においてGLP-1が食事刺激によって分泌されることを示した最初の研究であり、また欧米成人と比較してその分泌が少ないことが示唆された。今後の研究の方向性としてブドウ糖のみならず脂肪食を用いた研究が必要であることを示した。DPP4蛋白量は成人と小児では異なることを示した。小児に対するDPP4阻害剤使用は、成人とは異なる反応を引き起こす可能性があり、さらなる研究が必要である。体組成や運動能力については、これまで小児期での正確な測定・評価がなされておらず、小児期から変化が生じていることを初めて示した。今後、幅広い年齢や罹病期間における同様の研究が重要である。
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