研究成果の概要 |
B型肝炎ワクチン初回接種後の若年成人574名のワクチン反応性とHLA-DP,DQ,DRアリルの関連を検討した。HLA-DP,DQ,DRそれぞれにワクチン反応性と関連するアリルが存在し、さらにアミノ酸・蛋白構造レベルで検討するとHLA-DP分子の抗原結合溝の抗原結合ポケット1及びHLA-DR分子のポケット4がB型肝炎ワクチン反応性に重要であった。同定されたアリルはB型肝炎慢性化と関連するものと同一であり、慢性化と関連が報告されているSNPsはワクチン反応性とも関連を示した。Class II HLAを介したHBs抗原に対する宿主の免疫応答を通じて、同様の機序が個人差に寄与していることが示唆された。
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