フィラデルフィア染色体陽性白血病細胞株に対し、レナリドミド(LEN)とイマチニブ(IM)を同時に用いることにより、従来の治療法であるIM単剤使用よりも優れた抗腫瘍効果が示された。また、同効果は白血病治療に用いられるデキサメタゾン(DEX)を併用することにより、さらに増強された。抗腫瘍効果の主な機序はアポトーシスを介していた。白血病細胞を輸注し作製したモデルマウスを用いても、同様の効果が示された。治療を行わなかったマウスに対し、LENとIMを投与したマウスは生存期間が約180%延長した。 LENとIM、DEXは全て内服薬であり、白血病患者のQOLを保った治療法につながる可能性が示された。
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