研究課題
(1)ヒト単球初代培養細胞におけるEBV感染とインフラマソーム応答ヒト単球由来細胞株THP-1のEBV感染を確認後、より生体内に近い反応を示す単球の初代培養細胞を用いて、同様に感染するか検討した。Bリンパ球由来の細胞株(BJAB)を用いて設定した感染力価( Green BJAB Unit )を用いて6×10^5 及び6×10^6 GBUの力価のウイルス上清と単球の初代培養細胞とインキュベートし、48時間後、蛍光顕微鏡で観察したところ、6×10^6 GBUではGFP陽性の細胞が認められた。また、ウイルス上清とインキュベート後の培養上清からIL-1βの産生を認めた。細胞中のcaspase-1をイムノブロットで確認したところ、活性化caspase-1の発現上昇を認めた。インフラマソームを構成するパターン認識受容体 (PRR)であるNLRP3 (NOD-like receptor 3)、IFI16(Gamma-interferon-inducible protein 16)、AIM2 ( Absent in Melanoma 2)のmRNA発現を検討したところ、AIM2 ( Absent in Melanoma 2)のみ、発現が上昇していた。(2)SiRNAを用いたAIM2ノックダウン細胞におけるインフラマソーム応答これまでの検討から、単球のEBV感染に対するインフラマソーム応答にはAIM2が関与していると考え、エレクトロポレーション法を用いてTHP-1細胞にAIMおよびコントロールのsiRNAを導入し、AIM2ノックダウン細胞を作成し、同様にウイルス上清インキュベート後のインフラマソーム応答について検討した。ウイルス上清とインキュベート後のmRNAおよびイムノブロットの解析でcaspase-1は抑制された。しかし、培養上清中のIL-1βの産生には有意差が見られなかった。
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Cancer Medicine
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