これまで、ランゲルハンス細胞組織球症の治療効果判定は、症状、理学所見、非特異的血液検査所見、画像所見など総合的に評価していたが、本研究の成果により、明確な効果判定、残存腫瘍量の評価ができる可能性がある。血漿BRAF V600E定量が初期治療効果判定として使えることになれば、BRAF V600E変異陽性のLCHに対するBRAF阻害薬の使用を最適化できる可能性がある。従来はBRAF V600E変異有無は生検による組織検体でしか確認できなかったが、血漿を用いBRAF V600E変異が検出できるようになれば、一般診療で採取した血液の残余検体を用いるため患者の負担が非常に少なく検査が可能となる。
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