研究成果の概要 |
原因不明の膵炎患児における膵炎関連遺伝子を同定し、的確な診断をつけること、および遺伝性膵炎の臨床像を明らかにすることを目的として、原因不明の反復性・慢性膵炎患者199例の末梢血DNAを用い、膵炎関連遺伝子の解析を行った。77例(38.7%)に変異を認めた(PRSS1:14.1%,SPINK1:17.6%,CTRC:1%,CPA1:8%)。PRSS1変異の内、p.N122H変異では、その単独変異により膵炎を発症していた。家族歴は12例で認めたが、うち10例はp.R122H変異例において認められた。変異を認めた症例の初発年齢中央値は5歳(2-13歳)、約半数に画像検査上の膵管形態の変化を認めた。
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