ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作症候群(MELAS) はミトコンドリア病の一つで、mtDNA の点変異が原因で発症することが知られている。本研究はG13513変異を有するMELAS患者由来iPS細胞を用い、変異mtDNAの存在率と病態発症との因果関係を細胞レベルで解析することを目的とした。種々の変異mtDNA比率を有したMELAS-iPS細胞を得るために、変異mtDNAを標的としたTALENを作製し、MELAS-iPS細胞に導入したところ、変異mtDNA比率を改変することができた。さらに、これらのiPS細胞を骨格筋細胞や神経細胞へ分化誘導し、その違いを検証した。
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