研究実績の概要 |
妊娠2日齢のICR系マウスを購入、AIN93G基礎精製飼料を元に特注した葉酸添加飼料およびAIN93G基礎精製飼料群、ビスフェノールA (BPA) 曝露群および非曝露群の組み合わせの計4群に分け、それぞれ飼育した。到着後1日馴化させた後、BPAはコーンオイルに溶解し、経口投与針を用いた強制経口投与を出生時まで連日行った。出生後は通常飼料に戻し飼育し、雌性出生仔を5、12日齢、7週齢時、雄性出生仔を9、16週齢時に解剖に供しサンプリングした。大脳、肝臓、胸腺、精巣の各関連遺伝子の発現変動、精子性状の解析に加え、精製したゲノムDNAより5-methyl-cytosine (5mC) 測定、血清よりInterleukin-2, Glucose-6-phosphate dehydrogenase deficiency測定、血糖値測定を行った。一貫した変動は認めていないが、BPA投与の変化が葉酸投与で打ち消されるもの(精巣中Xist、X連鎖遺伝子群等)、葉酸添加で顕著な差を示すもの(肝臓中5mC等)があり、取りまとめを行った。
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