今後の研究の推進方策 |
32週齢まで成育したラットの腎臓を用いてまずRT-PCRを施行する予定である。現在、RT-PCRの項目としては過去の文献を参照し、TGF-B, aSMA, IL18, desmin, UCP2, TLRを予定している。それぞれのRNAの発現量を4群(子宮内発育遅延(IUGR)+飲水のみの群、IUGR+アンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)投与群、sham手術のみで通常に出生した仔のうち飲水のみの群、ARB投与群)に分けて比較する予定である。ARB投与を行うことでどのように腎機能障害が抑制されるかが不明であるため、類似の実験ではTGF-B,aSMAが多く測定されているご、それらのほかに過去の文献を参考に腎機能障害の指標となる項目を選んだ。これらで有意差を認めない場合は子宮内発育遅延児でのARBの腎機能障害抑制効果が認められないということが考えられるが、さらにほかの項目も検討していく予定である。 その後はRT-PCRで有意差を認めた項目、およびCD68の免疫染色、HE染色での腎臓形態の評価を行っていく予定である。
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