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2018 年度 研究成果報告書

低出生体重児モデルラットにおいてARBは腎機能障害を抑制する

研究課題

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研究課題/領域番号 16K19694
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関順天堂大学

研究代表者

村野 弥生  順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (80771922)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードDOHaD / 巣状糸球体硬化症 / ARB / IUGR
研究成果の概要

腎臓の糸球体が未熟なまま出生した子宮内発育遅延児では将来的に巣状糸球体硬化症を来たすと言われている。一方、この巣状糸球体硬化症に対してはアンギオテンシノーゲン受容体拮抗薬(ARB)の投与が行われているが、その効果が子宮内発育遅延児でも認められるかは不明であった。そのため子宮内発育遅延児のモデルをラットで作製し、それにARBを投与することで腎機能障害が抑制されるかを検討した。子宮内発育遅延モデルでは正常のラットと比較して腎機能障害を来たしていたが、子宮内発育遅延児にARBを投与したところ、その腎機能障害の程度が改善していることが分かった。

自由記述の分野

新生児学

研究成果の学術的意義や社会的意義

新生児医療の進歩に伴いこれまで救命されなかった未熟な児が救命されつつある。しかしこれらの児では救命がゴールではなく、成長後にも様々な臓器で健康被害を呈することが報告されている。腎臓の分野では腎臓の糸球体に負荷がかかることにより、巣状糸球体硬化症の病像を呈することが報告されているがその治療法は確立していない。一方、一般的には巣状糸球体硬化症にはアンギオテンシノーゲン受容体拮抗薬(ARB)が用いられる。そのため、これらの児でARBが成長後の腎障害が抑制されることが分かったため、今後、これらに児に対して治療の選択肢になりうると考えられた。

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公開日: 2020-03-30  

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