当院で切迫早産として出生した早期産新生児の胎盤を病理に提出し、組織学的絨毛膜羊膜炎の有無を確認した。同時に分娩直後の臍帯血及び母体血中のプレセプシンを計測した。 本研究期間に臨床的絨毛膜羊膜炎の症例は認めず、頻度は極めて低いことが判明した。組織学的絨毛膜羊膜炎の母児症例における、母体中プレセプシン と新生児臍帯血プレセプシンの正常値の算出と母児間数値の比較検討を行なった。組織学的絨毛膜羊膜炎を呈していない、切迫早産の臍帯血プレセプシンの値の基準値を調べることができた。臨床的絨毛膜羊膜炎でのプレセプシン値については今後の課題と思われた。
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