研究課題
若手研究(B)
従来の方法と比べより簡便な方法で毛包由来ヒト3D表皮ディバイスの作成に成功し、形態学的にも機能的にも皮膚由来のものと同等であることを示せていたので、免疫学的検討を行う前に、刺激物質と非刺激物質による刺激で細胞毒性、IL-1alphaの産生検討を行った。刺激に対する反応は刺激物質の場合では細胞死と、IL-1alphaの産生を起こすことから、このモデルがin vitroでヒト皮膚環境を構築するのに適していることを確認した。
皮膚科学
本研究では、当初の目的である免疫細胞の導入と相互作用を検討するには至らなかったは、繰り返し3Dディバイスを作成し手技の習熟を図ることで、より効率的な3Dディバイスの作成法を見出すことができた。免疫系を刺激するサイトカインの産生を確認するとともに、汎用性のあるヒト3Dディバイスを構築できたことは今後、薬剤スクリーニングや免疫反応を検討する上でこの分野に貢献できるものと考えている。