研究成果の概要 |
本研究の目的である基底細胞癌と免疫細胞の相互作用を解析するため、二光子顕微鏡を用い基底細胞癌の切除検体を未染色で観察を行った。他の皮膚癌における免疫細胞との相互作用を比較するため、基底細胞の他に正常皮膚や日光角化症、ボーエン病、乳房外パジェット病も含め観察し条件検討を行った。表在性の基底細胞癌では、有棘細胞癌の細胞と比較して小型の細胞が腫瘍胞巣を形成し、メラニン顆粒と思われる蛍光の強い物質が胞巣内に散在していることが観察された。 今後はCD3,CD4,CD8などの免疫染色を追加し、基底細胞がん細胞と免疫細胞の相互作用を解析し、イトラコナゾールが免疫細胞に与える影響について形態学的な解析を行う。
|