強制水泳モデルを用い123I-IMPと18F-FDGを投与して脳血流と脳糖代謝の変化を調べた。その結果、強制水泳による高強度急性ストレス負荷が脳糖代謝の低下を伴う脳血流-糖代謝不均衡を誘導することを示した。また、うつ様行動と脳糖代謝異常が報告されているFmr1遺伝子発現制御モデルとメチル化CpG結合蛋白2(Mecp2)発現制御モデルを用い、新奇環境でのうつ様行動の評価を行った。その結果、新奇環境のような低強度慢性ストレス負荷によってこの2つのモデルでうつ様行動が正反対に現れることを突き止めた。すなわち、強度や負荷時間に関わらずストレス反応に脳糖代謝が重要である可能性を見出した。
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