雄は恐怖消去トレーニング(FE)日数の増加に伴って、下辺縁皮質(IL)、背側海馬(dCA3)、視床室傍核(PVT)の活動が高まった。性差のある領域としてdCA3、PVT、扁桃体外側基底部前部(BLAa)が得られ、FE5日目の雄特異的に後部BLA(BLAp)が活動することが分かった。これらの結果を含め、FE日数の増加に伴う神経活動変動モデルを構築した。さらにサンプル数は少ないが雄のBLApを破壊することで、また、予備実験の段階だが扁桃体中心核(MeA)を破壊することでFE効果の保持が低下する傾向が得られた。以上より、本研究の成果としてBLApとMeAが恐怖消去の安定性に関わる可能性が得られた。
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