• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

低酸素癌を標的とした陽子線治療に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K19797
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 放射線科学
研究機関北海道大学

研究代表者

安田 耕一  北海道大学, 大学病院, 特任助教 (00431362)

研究協力者 NAM Jin Min  
西川 由記子  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード低酸素 / 陽子線治療
研究成果の概要

低酸素癌を標的としたスポットスキャニング陽子線治療のシミュレーョンを行う環境を構築した。10例の上咽頭癌患者において、低酸素癌を標的としたスポットスキャニング陽子線治療装置によるintensity-modulated proton therapy (IMPT)のシミュレーションを行い、X線によるintensity-modulated X-ray therapy (IMXT)と比較したところ、耳下腺や口腔の線量及び障害発生確率は陽子線治療の方が低い値であった。低酸素を標的とした放射線治療を実施する際に、スポットスキャニング陽子線治療がX線よりも有用であることを示した。

自由記述の分野

放射線治療

研究成果の学術的意義や社会的意義

スポットスキャニング陽子線治療は臨床における最先端の放射線治療の一種であるが、今回、低酸素癌を標的とした強度変調陽子線治療が実施可能なことをシミュレーションにて示した。陽子線の特性をいかし、治療抵抗性である腫瘍内部の低酸素領域のみに高線量を投与して治療効果を高め、それ以外の治りやすい領域の線量は抑えることで、正常組織障害のリスクを最大限抑えることが可能な治療となりえる。癌の克服とQOLの維持を両立した癌治療の確立のための基礎的な研究成果と考えられる。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi