本研究の目的はチミジンホスホリラーゼのSPECT製剤である123I-IIMUを頭頸部癌患者に投与して臨床的有用性を示すことであったが、研究期間内はIIMUを患者に投与することができなかった。IIMUの原料である123I-NaI溶液(メーカーからの購入品)の組成が変更され、合成収率が低下したためである。そこで本研究期間には変更後の溶液組成に合わせたIIMU標識合成条件及び精製条件の再検討を行い、収率50%以上でIIMUを製造できることを確認し、マウスに投与して問題なく使用できることを確認できた。並行してFDG PETの臨床画像を後向きに検討し、体積および不均一性の指標の臨床有用性を明らかにした。
|