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2018 年度 研究成果報告書

画像病理比較を基盤とした限局性自己免疫性膵炎と膵癌の高精度鑑別手法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 16K19811
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 放射線科学
研究機関金沢大学

研究代表者

井上 大  金沢大学, 附属病院, 助教 (00645129)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード自己免疫性膵炎 / 膵癌 / Focal AIP / CT / MRI
研究成果の概要

自己免疫性膵炎と膵癌は治療法が全く異なり、両者を鑑別することが重要である。膵腫瘤性病変の診断はCT,MRIといった画像診断で行うことが多いが現時点で腫瘤を形成する自己免疫性膵炎(focal AIP)と膵癌を鑑別することは非常に困難である。そのため本研究では膵癌とfocal AIPを画像で鑑別し得る所見を明らかにするために画像所見を比較して検討を行った。
検討の結果、focal AIPでは腫瘤内に点状の濃染がみられ、内部が均一である頻度が有意に高く、また腫瘤辺縁にcapsule-like rimがみられることが特徴であった。こういった画像所見に基づいて今後両者の鑑別が可能となることが期待される。

自由記述の分野

膵画像診断

研究成果の学術的意義や社会的意義

。Focal AIPはステロイド内服で治療が可能であるにも関わらず、膵癌と鑑別が困難であるが故に、不必要な切除術が施行されてきた症例があり、また反対に膵癌にステロイド治療が施行され、適切な治療時期を逸してしまっている症例が少なからず存在していたが本研究により明らかにされた画像所見が広く認識されるようになるとCT, MRIといった低侵襲の画像検査で両者の鑑別が可能となり、膵腫瘤性病変を有する患者さんにとって大きなメリットとなる。

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公開日: 2020-03-30  

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