非侵襲的な画像診断装置による非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の診断法の確立を目指し、肝生検による組織診断と非侵襲的検査を比較検証した。NASHでは非アルコール性脂肪肝と比較し、Real-time tissue elastography(RTE)によるMeanは有意に低値で、LF indexが有意に高値であることが判明した。またDual Scanによる内臓脂肪面積(VFA)も有意に高値であった。線維化進展例の鑑別に有用なパラメータについても検証したところ、線維化進展例でも同様の結果であった。NASH、線維化進展例の拾い上げに、非侵襲的肝硬度測定装置RETや内臓脂肪面積測定は有用である。
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