研究課題/領域番号 |
16K19830
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山田 明史 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (00565129)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | PET薬剤 / FBPA |
研究実績の概要 |
現在、18F-FBPAは18F-F2ガスから合成されているが、本研究では新規の前駆体を合成し、18Fアニオン(18F-)から高い放射能量と比放射能が得られる18F-FBPAの新規合成法の確立を目指す。 新規合成戦略として、フェニルアラニン骨格を構築後、高選択的にベンゼン環のパラ位の水素をホウ素置換基に変換し、前駆体を合成し、その後18F-でフッ素化を行う。 今年度は前駆体の合成を行った。本研究では、2-ニトロベンジルブロミドを出発原料として、2段階の反応で前駆体の合成を行う予定である。1段階目の反応で目的の化合物を合成することができ、フェニルアラニン骨格を構築することができたと考えられるが、うまく単離することができず、2段階目の反応を行うことができていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度は、2-ニトロベンジルブロミドを出発原料として、2段階の反応で前駆体の合成を行う予定である。1段階目の反応で目的の化合物を合成することができ、フェニルアラニン骨格を構築することができたと考えられるが、うまく単離することができず、2段階目の反応を行うことができていないため、やや遅れていると判断した。単離できれば、2段階目の反応を行い、前駆体を合成できると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、1段階目の目的の化合物を単離後、2段階目の反応を行い、前駆体を合成後、18F-でフッ素化を行う。また、標識合成条件の最適化も行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
前駆体合成の途中であるため、当初予定していた消耗品等の購入は行っていないため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
前駆体合成に必要な試薬や標識合成に必要な消耗品等を購入する。
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