骨SPECTの定量化への試みが展開されているが、従来の手法は再現性と定量精度の問題が指摘されている。本研究の目的は安定的な骨SPECT定量法の開発とその臨床的有用性を明らかにすることである。定量値の安定を図るために各SPECT/CTから得られたプロジェクションデータを入力として、散乱補正、減弱補正、画像再構成、定量値算出の一連の流れを処理可能な定量ソフトウェアの開発を進めた。乳癌と前立腺癌の症例を対象とした臨床評価において、当該ソフトウェアにより同一被験者から算出したSUVとZ-score、二次元全身像から算出したbone scan index(BSI)の定量指標の関係性を明らかにした。
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