研究課題
①多発性硬化症患者にてSynthetic MRIによるプラークの検出能評価を行ったところ、conventional MRIよりも検出能が向上した。結果をAJNRに報告した。②多発性硬化症にてミエリン量を含めた定量MRIを行ったところ、ミエリン量はR1, R2, PDよりも多発性硬化症よりも感度の高いバイオマーカーであることを見出した。その有用性をAJNRに報告した。③多発性硬化症にて定量MRIと拡散MRIを組み合わせ、ミエリン量と軸索量を定量、今まで報告されている病理学的知見と一致することを見出した。本手法の脳疾患評価における有用性が示唆されたと考えられる。現在投稿中。③髄膜炎の評価におけるSynthetic MRIの有用性をケースレポートとしてMRMSに報告した。④Stuege-Weber症候群においてaccelerated myelinationをSynthetic MRI・定量MRIにて良好に描出することができ、ケースレポートとしてMRMSに報告した。④健常者にてSynthetic MRIによるbrain volumetryを施行。分解能を下げてもrepeatabilityは良好であることを見出した。撮像時間が短縮されるため、患者のフォローアップに有用であると考えられる。現在投稿中。⑤synthetic MRI・定量MRIがGE, Siemens, Philipsの各プラットフォームにて使用可能となった。得られる定量値の標準化を目指して現在ボランティアスキャン・ファントムの調整を計画している。標準化が得られれば、他施設でのsynthetic MRI・定量MRIの普及が推進されると考えられる。本手法の開発元であるSyntheticMR社は本研究について承認済。
2: おおむね順調に進展している
多発性硬化症にてsynthetic MRI・定量MRIの有用性を見出し、複数の論文が受理・投稿中の状態。
今後も主に多発性硬化症においてsynthetic MRI・定量MRIの有用性を示していく。その間に、転移性脳腫瘍の検出力工場を目指す。
論文執筆状況の遅れのため、英文校正費・論文掲載料の余りが出た。
次年度には論文執筆を完了し、英文校正費・論文掲載料として使用する。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件)
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