我々は,ウサギ(日本白色種)を用いて,古典的リンパ管造影を行うことに成功した.また,CTで撮像して,これを元に3次元画像を作成したところ,非常に鮮明なウサギのリンパ系画像を得ることに成功した.この手法は,多くの他施設においても,リンパ系の動物実験を行うことを可能にするもので,我々は,普遍的で有用なモデルの開発に成功したと考えている. 動物を用いたMRI撮像実験を行うことによって,ナノダイヤモンド・Gd複合造影剤(Gd-DTPA-Nd)は,炭素-炭素共有結合程度の強固な結合により,数百 nm~数 μm程度の凝集体を形成してしまうことが判明した.これを解消することが,今後の検討課題である.
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