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2016 年度 実施状況報告書

脳画像統計解析における多施設共同研究の有用性

研究課題

研究課題/領域番号 16K19868
研究機関産業医科大学

研究代表者

渡邉 啓太  産業医科大学, 医学部, 助教 (70565663)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードVBM / 脳画像統計解析 / MRI / VSRAD
研究実績の概要

本研究はMRIを用いた脳画像統計解析において、異なる撮像機種及び撮像シーケンスで撮像された複数施設の画像データを統合し、解析することの有用性を検討することを目的としている。本年度は少数の健常被験者に対して、2施設での脳MRIの撮像を行なった。次年度にさらなる症例を蓄積し、研究計画に沿った解析を実施する予定である。また、150症例を対象に同一機種において、極めて異なる撮像条件にてMRI撮像を行なったところ、撮像条件により計測される脳容積データは極めて異なるものの、健常者と疾患群の比較など、2群間比較の解析結果においては良好な再現性を有することが確認できた。本研究結果は、ADNI(Alzheimaers Disease NeuroimagingInitiative)やENIGMA-Major Depressive Disorderなど多施設共同研究において、複数施設の画像データを統合し、脳画像統計解析を行うことの正当性を立証する。
また、臨床で用いられているアルツハイマー病の補助診断VSRADにおいて、3次元T1WIの撮像に従来、4-5分間の時間をかけた撮像を行なっていたが、肝臓など腹部領域で持ちられているLAVAやVIBEなどを応用することで、15秒前後での撮像で、従来の撮像と同程度の結果が得られることが判明した。本研究結果を応用することで、日常臨床に用いられているMRI撮像時間を短縮することが可能であると思われた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2施設において、脳MRI撮像を行う予定であったが、撮像条件の交渉に時間を要した。

今後の研究の推進方策

今後、症例の蓄積を進め、研究計画に沿って研究を遂行する。

次年度使用額が生じた理由

解析予定のデータ収集に遅れが生じたため、データの収集にかかる費用、解析器具の費用に繰り越しが生じた。

次年度使用額の使用計画

次年度において、初年度に予定していたデータ収集および解析器具の購入を行う。

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公開日: 2018-01-16  

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