本研究により、MRIの撮像条件を統一していない場合には、混合して解析を行うことにより、脳形態など脳情報の検出力が低下する場合があることが判明した。一方で、MRIの撮像条件を統一していた場合には単一施設で同程度の症例数を撮像した場合と同程度の脳情報を得られることが判明した。また、今回の研究では日本国内において広く行われているアルツハイマー型認知症の脳萎縮の評価を目的としたVSRADの撮像条件の最適化についても検討を行っている。従来は3-5分程度の撮像時間が必要とされているが、15秒程度の短時間撮像でも類似した脳萎縮の測定結果が得られることが判明した。
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